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ルールXYZ考察

 EP7の考察が終わったタイミングで、ルールXYZについて考察する。

ルールX「物語が常に6月20日から始まるようなもの。恐らくこれが、ベアトリーチェなる魔女の心臓部」
 6月20日は前作「ひぐらしのなく頃に」での富竹ジロウの死であり、これにより犯人によりオヤシロサマの祟りという見立て殺人が行われる。「皆殺し編」ではこのイベントを発生させてしまうと、主人公側はどんなに善戦しても惨劇の回避が出来ず、「祭囃し編」では6月20日からこのイベントを発生させないように手を打っておくことが勝利の鍵となった。このことから考えると、常に6月20日から始まるということは、惨劇が始める前に手を打つことは主人公側に許されていないということになる。
 単純にいうと、碑文の謎を解いたことで得た200億円の黄金をもとに殺人事件の準備を整えており、主人公・右代宮戦人が島に着いたあとクローズド・サークルを形成する。それ以前に事件に干渉することは許されていない。 黄金の魔女たる所以である。

ルールY「ラムダデルタも触れていたようだけど、彼女の域には到底及んでいない。このルールYこそが、魔女ベアトリーチェの存在そのものではないかと見ているの」
 ラムダデルタは数字の3と4を表す。つまり、前作「ひぐらしのなく頃に」の真犯人の鷹野三四のことをここではいっていることと思われる。彼女は前作で古手梨花を殺したあと私兵に雛見沢村に毒ガスを巻く指示をだし、村民全員を殺害した。これで現地で当日について証言する人物は一人もいなくなり、彼女なりのオヤシロさまを復活させようとした。
 ということから、爆弾を爆発することにより、人物の証言のみならず、事件当日の六軒島のすべてを検証不可能にすること。

ルールZ「ぐにゃぐにゃと常に形を変える不定形の迷路とでも言えばいいのか。不定形なるものがルールであるなんて、私の知る常識を超えている」
 
 これは、爆発事故の後に発見された二本のボトルメールを基軸にしている。当初、一本のボトルメールだったため、この内容が当日六軒島で行われたとされているが、もう一本発見されたため、当日何が起こったから推測がさらに難しくなった。この状況そのものが猫箱の形成であり、無限の魔女たる所以である。
 つまり、EPごとの設定と、全EP共通の設定があるということ。EPごとに変わる共犯者、EP1とEP2で違うマスターキーの数。EP3から登場する、隠れ屋敷の九羽鳥庵、特定のEPにしか適応されない赤き真実もあり、そしてそれらがEPごとの設定なのか共通の設定なのかはゲームマスター側に説明する義務はない。
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EP1〜EP7 嘉音の存在意義

 EP6によって、それまで別人でも、同一人物でも解釈可能だった嘉音が、同一人物だと決定されてしまった。私はEP6を読んでそう解釈しました。どんな手をつかっても密室にとらわれた戦人を救出したいというベアトリーチェの描写、ヱリカに最後の人数を宣言するときにベアトリーチェに「本当にいいのか?」と確認をしていたバトラ、そしてそのベアトリーチェの返答を見ても、嘉音が幻想だと宣言する手掛かりを用意してしまうのは心苦しい事だったと思います。しかし、そうしても戦人のピンチを助けたいという気持ちも同時に伝わってきました。嘉音はもともと幻想だったのか、戦人を助けるために幻想になってしまったのか。どちらともとることが出来ます。いずれにせよ、この時点で決定されてしまったことではありますが。

 紗代が嘉音という人物をボトルメールに書かれた小説に登場させてことについて、どのような意図があったか考えたいと思います。
 まず、一番に疑問に思うのは、「どうして別人でも同一人物でも解釈できるようにしているのか」という紗代の執筆動機の点です。本当はというか現実では同一人物ならば、偽書では絶対別人になるように設定したほうが登場させる意味合いがはっきりとするように思います。これについては「現実で再現するときには、嘉音の件は全部省略で、行動などは紗音がそのまま行うから」というのを私の主張とさせて頂きます。現実で再現する際には回想シーンは再現出来ません。その時間における現在のことしか出来ないわけです。それでも、嘉音という人物を登場された理由としては「黄金郷に嘉音を導くため」であり、別のブログのエントリーで回答した通り、「物語として、紗音の補佐的な役割や深みを出すため」なのではないでしょうか。
 死体が消える、というトリックについても、もっと色々なアイディアがあったのかもしれません。

 EP7を読むと、嘉音は寂しいヤスの心の存在を埋める弟のような存在だとありました。ということは、彼は本当に存在しないとEP7で決定されてしまったという事になります。では、なぜヤスは嘉音を犯行計画書の中に登場させたのか、実際はどうするつもりだったのか、実際にいないなら親族の反応はなんなのか。こういった疑問について考察して行きましょう。

 嘉音と紗音のシーンで代表的なもののひとつに、EP2の冒頭の海の見え方についての会話があります。

 

「海。……嘉音くんは、海が何色に見える?」
  その問い掛けはあまりにシンプルだった。
  
  嘉音は、その問い掛けにどれほどの意味があるのか、しばらく推し量ったが、何も思いつかなかったため、素直に自分の答えを述べた。
 「…ぱっとしない、ねずみ色だよ。それが何?」
  曇天の空の下に広がる海は、客観的に見て嘉音の表現する色が一番相応しかっただろう。

  ……でも紗音は目を閉じて微笑みながら、小さく首を横に降る。
 「私には真っ青に見える。」
 「……そういう意味? 緑色の信号を青っていうようなものでしょ。」
 「違うの。……海は真っ青。私にはわかって、嘉音くんにはわからないなら。…これがつまり、そういうことなの…。」

 「うみねこのなく頃に」Episode2「素晴らしき理想の世界」より引用



 これは、「心がけ次第で世界の見え方が変わってくる」という話です。EP7を見るとヤスはさまざまなイマジナリーフレンドたちに励ましの言葉をかけてもらいながら、日々を過ごして居る様子が描かれます。

 

 「そうかもしれないね。だって、あなたが右代宮家の使用人に選ばれたのは本当に不思議だもの。……ひょっとすると、本当にあなたは誰かが噂してたようにに、右代宮家の血筋を引く、誰かの隠し子かもしれないね。くす。」
 だったらすごいね、大金持ちの仲間入りだね、と紗音は笑います。
 でも、私はほんの少しだけ、微妙な気持ち。

  「うみねこのなく頃に散」Episode7「新しき生活」より引用






 「戦人が右代宮家を抜けたのだって、案外、そなたとの未来を見据えてのことなのかもしれぬぞ?」
 「あら、どうして?」
 「二人で暮らし、将来、婚姻の契りを交わすことまで見通したなら、右代宮家の使用人である紗音と結ばれるには、右代宮家の姓が邪魔することもあるかもしれぬ。」
 「あぁ、なるほど! 使用人の娘と結ばれるなんてギャンギャンって言われることを見越して、先に右代宮の姓を捨てたってわけね…!」
 「どうだ、紗音! これならば全てに筋は通るというもの!戦人が右代宮の姓を捨てたのは、そなたを考えてのことよ! 留弗夫との唐突な親子喧嘩は、それをもっともらしくする口実に違いあるまい。」
 「素敵な推理だわ! さすが、リーチェ!」
 「わっはっはっはっはっはっはっは…! どうだ、紗音。落ち込むに値しないではないか! それどころか、そなたと結ばれるために、戦人が先に決意を見せたようなものではないか!」
 「……くす。……くすくすくすくすくすくす……。」
  私の顔に、ようやく笑顔が戻る。
  さすがに、魔女の話を真に受けて安堵したわけではない。
 
  むしろ、まったく逆。よくも、そんな都合のいい、滅茶苦茶な解釈が出来るものだと、滑稽になってしまったのだ。

  「うみねこのなく頃に散」Episode7「試される日」より引用



 など、など。赤い魔女に箒を隠される事に始まり、EP7にはこのような対話が数多く見られます。これは、友達の居なかったヤスが自分に起こるさまざまなことを、色々な考え方をして考えを深めながら乗り越えて行く様子を表しています。のちにガァプとなる、赤い魔女に関しては物をなくす癖を様々な対策をしていく様子を、「魔女に魔法を使われないように、魔女に抵抗する魔法的な施しをしよう」とヤスが努力する様子は、「ベアトリーチェのような立派な魔女になろう」と決意する真里亞の様子に重なります。年長者が目下の者にわかりやすいように合わせるということです。

 以上のことから、安田紗代にとってイマジナリーフレンドとは、普通だったら自分なら考えないような考えを与えてくれる存在であったと思います。自分の性格では思いつかない発想、もしくは、昔の自分だったらこう考えていたかもしれないけど、現在の自分は様々な経験でこう考えるようになった。本来ならば他人=友人によってもたらされるものを、自分一人で行なっているということです。たくさんの友人に囲まれていなくても、そういった人間と同じだけの恩恵を受けてやろう。だって、世の中には目に見えない精霊がいて、そうした声を感じることが幸せを見つける方法なのだから。これは彼女が福音の家で教育された内容なのですから。彼女はそれを実践しているに過ぎません。

 しかし、その福音の家も源次が手を回して入ることになったわけですし、金蔵が資金を回して立てたものです。赤い魔女も熊沢の言葉がなかったら信じるに足らない存在だったでしょう。真里亞を弟子にとって魔女修行を始めたのもこの経験が土台になっています。先輩使用人がいなかったら、自分が未熟とも、悔しいとも感じることがなかったと思います。そして、恋をする相手なしには、紗音が嘉音に海の青さを説くこともありません。結局は、イマジナリーフレンドたちが生み出される過程には他人が介在しているのです。

 彼女が異常なのか、普通の人間の域を超えないのか。幸せなのか、可哀想なのか。そういった内容については主観的な意味合いが強すぎるのであえて論じません。皆さんそれぞれが独自の感想を持って欲しいと思います。

偽書作家テスト EP7

1.ベアトリーチェ殺人事件の犯人(=彼女を生み出した人間)は?
 紗音。理由はEP4からEP6の戦人と紗音に関する部分の考察を参考にしてほしい。EP7よりヤスという人物が登場した。これにより、今まで描かれていた紗音という人物も「ヤスが自分自身をモデルにした小説の登場人物」である可能性が示唆された。冒頭のウィラードの使用人を犯人であることを禁ずの赤字への反証を考えると、この部分はより強調されると言える。
 以上より、今までの登場人物であれば紗音であるが、より厳密にいうならヤスまたはEP7より登場した紗音の苗字、安田と合わせて安田紗代ということになる。

2.「戦人が1986年の六軒島に来なければ事件は起こらなかった」のはなぜ?
 EP7の文脈通りに解釈して、「あと一年遅ければ、すでに譲治と結婚または婚約して島を出ており、また一年早ければ戦人との恋愛に関してじっくり考える時間があった」ということになる。

3.戦人からの紗音への手紙は本当になかった?(譲治が隠蔽したという説はあり得る?)
 本当になかった。EP4のバルコニーでのベアトリーチェと戦人の対面を見る限り、戦人にとってこの6年間というのは留弗夫の再婚に対する気持ちの整理の時間で一杯で、恋愛の事など考えていなかったように思う。
 しかし、EP1から4までの紗音と譲治の婚約を知った時の戦人の反応は完全に動揺を隠しているようであり、EP5の????では「(早く告白しないと)他の男に取られてしまうこともある。俺の初恋もそんな感じだったさ」とも語っており、紗音に対する恋愛感情はあるように思われる。

4.ヤスが1986年の六軒島で行おうとした計画とは?
 前述のボトルメール考察より、本気でEP1もしくはEP2もしくは未発見のそれに類推するエピソードを元にした、六軒島を舞台にした碑文殺人。

※別解
 あくまでこれまでのエピソードを元にした狂言殺人という考え方もできるが、考察の結果、こちらの説は本ブログでは不採用とする。

5.ヤス、紗音、嘉音、理御、ベアトリーチェ、クレル、それぞれの関係は?
 ヤスというのが安田紗代のことであり、いままでの物語でいうと紗音ということになる。
 紗音、嘉音、ベアトリーチェは紗代が考えた小説の登場人物であるが、それぞれの役割を以下に示す。紗音は紗代に職業も立場も性格も近い人物であり最終的に戦人に犯人だと言い当ててほしいという役割を持つ。嘉音は紗音を補佐する役割である。紗音を達観し完璧に見せるという意図が(作者の紗代)にあったため、嘉音は若く短気で迷っているという性格に設定されている。トリック的にも戦人の前に紗音と同時に姿を表さない、死体が消える。幻想描写的にも"お館様のハンドメイドの家具”という設定を基軸に手からブレードを出すなど、作者の紗代の物語に幅をもたせる存在。魔女ベアトリーチェは幻想描写の核である。ミステリアスで古風な話し方で性格はきまぐれで残忍といった一般的な魔女のイメージそのものとして設定されている。ベアトリーチェ=紗音=事件の主犯ということこそが最も単純な作者の紗代のテーマ。

 理御はそもそも使用人にならなかった世界の安田紗代のことなので、これまでの物語のルールに反する。ベアトリーチェが作ったゲームでは存在できない。そのためEP7のゲームマスターはベルンカステルだということになる。
 理御のいる世界にはベアトリーチェは存在しない。そのため、クレルという安田紗代の意思を代弁する存在が物語上必要だった。これがクレルという登場人物の役割そのものである。朗読者という設定は「ゲームという形以外で彼女の真意を聞いた」ということを満たす条件だと思われる。

6.ヤスが魔女になってからの2年間に何があったのか?
 碑文の謎を解いてから、元々のミステリー愛好家としての知識を活かして六軒島を舞台にした推理小説を執筆していた。それから、戦人が右代宮家に籍を戻し、六軒島に戻ってくるという情報を聞きつけて、実際に親族会議の日に再現できるように様々な事態をを考えてシナリオの対策を考え、共犯者への連絡などの様々な準備を行った。

7.「幻は幻に。……黄金の真実が、幻の錠を閉ざす。」の黄金の真実とは?
 そのシーンに登場する全員が信じた嘘、もしくは不確定な事柄。

8.お茶会で描かれた次男夫妻による殺人の真相は?
 絵羽の日記、「一なる真実の書」に抱えれていた内容。
これはすべて真実…というベルンカステルの赤字は、日記を読んだ縁寿が真実だと信じてしまったことによる。また、98年世界で一番、真実に近い証拠だという考え方もできる。

9.クレルのはらわたで描写されたシーンの真相は?
 実際に安田紗代の証言、日記など本人からの言葉を物語にしたもの。

10.ウィルの二十の楔がベルンカステルに通用しなかった理由は?
 絵羽の日記帳は推理小説ではないので、推理小説のルールであるヴァン・ダイン二十則は通じないため。
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プロフィール

梅沢 菜摘

Author:梅沢 菜摘
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