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Honeymoon of golden witch 〜温泉編〜

 部屋を照らすのは、枕元の行灯だけ。橙色の光はベアトリーチェの白い肌を一層強調していた。
 畳の上に直接敷かれた布団は一人分がぴったりと2つくっついていて、その上に、今、戦人とベアトリーチェはいるのだった。
「戦人……妾、こういうの、その……初めてで……」
 薄暗い灯りからベアトリーチェの表情ははっきりとは判らない。静かな温泉宿では人工的な音はほとんど無く、時折風が窓を揺らす音がするばかり。それゆえに、戦人には、ベアトリーチェの胸の鼓動が聞こえてくるように感じた。 
「あんま緊張するなよ……俺だって………俺だって初めてなんだぜ……」
 そういって戦人はベアトリーチェに近づき、肩を抱きしめる。小刻みに震えている体を、震えが止まるまで抱きしめた。今なら判る。彼女の胸の痛みも。高鳴りも。
「ベアト…………いいよな……」
 
(パリーン!メタ世界展開)
「ストーーーーーーップ!」
「お、お、メタ世界か?浴衣からいつもの服に戻ってやがる……」
「ふふふ。あはっははは。幻想乙ー
「なんだよ、悪いかよ……世の男はみんなこういうの欲しいって思ってるって」
「女に幻想持ち過ぎだっつーの。つーか、童貞の幻想キモい」
「は。なんだよそんな未来語ばっか覚えやがって。あと、それって俺のことだってなんで判るんだよ」
「それってなんだよォ~~?戦人ァ~~?」
「ホント、そういう所が非モテ。処女こじらせすぎ。お前、アレだろ。案外自分の理想と完全に一致してるからビビってるだけじゃねーの。あ、青字成立。あーこれが真相だなー」
「『俺だって……初めてなんだぜ……』」
「え、なに?それ俺の真似かよ?!全然似てねーから!……お前が知らないところで、俺の奴、こっそり筆おろし済ませてるかもしれないぜ!お前とするのが初めてってだけかもしんねーだろ
「………………戦人は妾と、こういうことがしたいのか……?」
「……そうだよ。………………俺はお前も同じ気持ち、というか、お前のほうが俺とこうしたいのかと思ってたぜ。でも、こういうのって、女のほうからなんて言い出せ無いだろ」
「…………」
「本当な、お前とここでまた会った日に、ものすごく気持ちが高ぶって、すぐこうなるって思ってたよ。でも俺さ、お前の顔合わせるとそれだけで満足っていうか、胸が一杯になっちゃってさ、確かにヘタレだよ。お前の言う通り、キモ童貞……」
「……戦人、もうよい」
「……お、おう」
「……妾も同じ気持ち……戦人とそういうことしたくてたまらないのに、戦人と近づくとその反対になってしまう。怖いのだ……」
「そうだな。……気持ちと体が一致しないってところは一緒だな」
「新婚旅行に温泉に行きたいという、そなたの希望、どうやら叶えてやれそうにない。妾は妻失格だな。」
「……いや。いいさ。コミュニケーションを重ねてから特別な関係になるべきだ、って言い出したの俺の方だしな。……そうだな。旅行の行き先はお前が決めてくれ。お前の行きたい所に行こう」
「……うむ。ゲームマスター交代であるな……」
「お、上手いこというじゃねーの。そうそう、そう考えてくれよ。どんなところでも付き合うぜ」
「そうか、では……、話もまとまったところで……妾が直々にこの計画のダメな部分を指摘してやろうではないか!」
「え、なに、黄金郷に来てもこのパターン?」
「「「「「「「煉獄の七姉妹ここに!」」」」」」」
「そうねー、シンプルなのはしょうが無いとしても、ちょっと殺風景すぎ!もっとロマンチックな雰囲気になるものが欲しいわー。アスモ的にはー、ベアトリーチェ様の方から来るくらいの雰囲気にするのが男の甲斐性なんじゃないかと思いまーす」
「ご飯が美味しいのはいいんだけど、デザートがなんであんなに少ししか無いの?!食事が美味しいだけに、ベルゼ的には泣きたい気持ちなのー!」
「従業員の質の良し悪しが悪すぎるな。確かに仲居はちゃんとしていたが、マッサージはその辺のバイトだろう」
「子供が結構騒いでて五月蝿かったわねー、何人も連れていてお盛んですこと、ああ、妬ましい……!」
「あー、ベアトリーチェ様ー、紗音と譲治の泊まったホテルよりランクが低いみたいですよ、やっぱりそういうの、気持ちが大事っていっても気になりますよね……」
「何なの、第一女の意見も決めないで勝手に決めるとかありえないんですけど!」
「あー、もう、全部言われちゃったじゃない!なんで私が一番最初じゃないのよー!」
 その後、戦人が展開した世界よりも長く女達の文句は続いた。
「ぎゃー!言葉の暴力反対!あと、女の話って落ちが無いくせになげっっっっぇええええええええええええええ」

(パリーン!)
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