スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Honeymoon of golden witch 〜イタリア編〜その1

 よう、また会ったな。俺の名前は右代宮戦人。もう、俺とベアトの旅行を人にこうして語ることはないと思っていたが、語らない事で約束破りにされちゃ目覚めが悪い。ということで証人になってもらう目的で、こうして話すことにする。
 嫁と出掛けてこんな状況になるなんて、それも、「朝まで濃厚に愛し合った」とかじゃなくて、ただ動物園に出掛けて、会話をして、弁当食べて、キスをして帰ってきただけなのに、こんなに舞い上がってしまうのが信じられなかった。彼女の喜ぶ顔がもっと見たくて、調子に乗って次の旅行の約束までしてしまった。約束破りは大罪なのだから、リスクの方が大きかった気がするけど、してしまったものは仕方ない。俺達が18歳と19歳の若いカップルだったら、彼氏の男はきっと、俺でなくてもそうしていたと思う。この関係がずっと続くのだと確定させたくて。自分は女の子の期待に応えることが出来る男なのだと、即座に示したくて。
 あの時に見た、ベアトリーチェの笑顔が本当に忘れられない。本当に心から幸せそうで、としか言葉では表現できない。光輝いているのに、表情そのものは素朴で控えめ。残念ながら、その絵は俺の脳にしか残っていない。写真にでもとっておくんだった。しばらくの間、脳裏に焼き付いて消えてくれなかった。時間が経ってやっと、思い出そうとしないと思い出せなくなった。もう一度、あの笑顔が見たい。きっと、思い出補正で実物よりも良くなっているに決まっている。だから、そうじゃないと確かめたかった。
 「無邪気な性格は相変わらず」だかなんだか知らねーけど、俺はお前に惑わされっぱなしなんだよ。クソアマが。カワイイんだよこの野郎。お前がノートにシール張ってるのは知ってる。それを大事にしてるのも知ってる。お前が俺とお前の内容の薄い本()を集めてるのも知ってる。……そしてお前が、本当は性にものすごく抵抗があるのも知っている。
 そこで俺は考えた。まず、シールだ。この旅行でシールを入手する。それは、特別な価値を持つアイテムとして認識されるだろう。シールを売ってる店、それも特別な、ここでしか入手出来ないシールを売っている店が望ましい。特別なシールってなんだよ?と自分で言ってて思うが、シールの最大の特徴は、糊の付いてる紙だ。色々考えたけど、切手だったら、これで代用できるだろう。記念切手みたいなものがあればいいけど。
 ベアトリーチェから話が出るまですっかり忘れていたけど、紗音ちゃん達の手紙を収める場所も決めなくてならない。……なんだか自分のことしか考えていないことを思い知らされて、恥ずかしくなった。というか、彼女の呼び方はこれでいいのか?紗代ちゃん……は良くないよな、人の奥さんだし。紗代さん?……違和感ありまくりだ。出来れば今後も紗音ちゃんで通したい。
 そして、イタリアに行くためには飛行機に乗らなくてはいけないことも思い出してぞっとしている。こればっかりは……なんとかなるのか、ならないかは出たとこ勝負だから。とりあえず、出発前は、そんな感じな訳さ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

総合訪問者数
プロフィール

梅沢 菜摘

Author:梅沢 菜摘
ツイッターでの考察などをまとめてます。リンクは自由ですが、無断転載はご遠慮願います。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。