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Honeymoon of golden witch 〜お茶会〜(2)

 黄金郷の入り口は断崖絶壁。下を覗けば虚無の海。ラムダデルタとベルンカステルは、黄金郷から懐かしいカケラへ向かうため、ここで船を待っている。彼女たちが待機中も不自由なく過ごせるように、黄金郷の領主から、様々なもてなしがされていた。しかし家具は一人もなく、航海者の魔女たちはセルフサービスでお茶を飲む。
 ベルンカステルが手をかざしていた水晶が程なくすると輝きを失った。それは、このカケラで伝えるべき全てのことが、終了したことを示す。
「……これで終わりみたいね。まあ、そろそろ船も来るでしょうし、ちょうどいい暇潰しにはなったかしら」
「はー、なんか、一言で言うと新婚さんって感じよね~。男も女もお互いにメロメロで舞い上がってるのが最高に若いって思うわ。私はベルンがいるからいいけどー、相手がいない人が見てても全く面白くないんじゃないかしら」
「……あら。魔女が魔法でやったことは、人間とトリックで説明できるっていうのがこの物語の基本中の基本だったと思うけど?」
「え、そうなのー?苦難の果てに結ばれた二人が、幸せに愛を育んでいるって話じゃないのー?」
「……まあ、そうね。いいんじゃない。魔法でも、作り話でも。……じゃ、船が来るまでまだ時間があるけど何で暇潰しする?新しいカケラでも覗く?それとも、ヱリカで呼んで、人間黒ひげ危機一発ゲームでもする?」
「ちょっと!……順を追って突っ込むわね。まず、ベルンはこの話を人間とトリックで説明できちゃうわけ?……言っとくけど、全部作り話でした、は魔法みたいなもんよ!」
「……まあ、一応ね。出来るわよ。……って言うか、何度も繰り返されてきたじゃない、反魂の魔法だって。おっといけない。そのものズバリ、答えを言っちゃったかしら……」
「は?」
「……反魂の魔法」
「判ってるけど!」
「……そうよね、……まず、状況を少し整理したほうがいいと思うわ。まず、黄金郷。普通に考えて、ベアトと戦人の二人は黄金郷から出ることができる?」
「出来ない」
「……そうよね。特にこのカケラの作者、ご丁寧に黄金郷の定義を書いちゃってるし。*んだ人間は***らない。基本中の基本。当たり前田のフライングゲットだわ」
「うーん、そのギャグに突っ込みたい!っていうか、最初に言ったヱリカの話だってそうよ、全く、本筋以外の所がチョー気になる!」
「まあ、これでも答えみたいなモンだと思うけど……。未来の東京やら、イタリアやらに行ったのは生きたニンゲンでしょ。それが誰かってのは、まあ幾つか候補があるけど、一つに絞ろうと思えば絞れないこともないかも……」
「何よ、ベルンだって判ってないじゃない~?それと、黄金郷の描写は?」
「どうしたのよ、ラムダったら……。らしくない……。黄金郷の様子?*んだ人と話なんか出来るわけ無いんだから、それこそ……まあ、これ以上は言わなくても判るでしょう」
「ダメ~聞きたい~!」
「あなた、ひょっとして私が困るの判ってるでしょ……。まあ、一言で言っちゃうと、それこそ作り話ってこと。だれが、何のために書いたかって考えたら、畳の目を数える程度には暇が潰れるんじゃないの?……ああ、かなりイラついて来たから、この話辞めましょう」
「ふんふん。大体私の思ってた通りね!」
「あらそう。あなたも議論で後出しジャンケンしちゃうタイプとはね……」
「じゃあ、私の話聞いて暇潰しちゃう~?私はね……」
 黄金郷から出る船の到着を待ちながら、二人の魔女は話に花を咲かせるのだった……。
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