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偽書作家テスト EP3 完成版

 前回、EP3の記事を途中までアップしたが、不整合な部分が多かったため、新しく記事をアップし直す事になった。
 前回の記事も多くの人に読んでもらう事が出来たので、途中の思考としてそのままにしておく事にする。
 連鎖密室ように、説を仮定し、その説を否定して行く様子を垣間みていただければ幸いである。
 
 不採用案については、必ずしも読む必要は無いので、面倒だったら次の項目まで飛ばして読んでも構わない。

 項目10.に真相ということで概要が書かれているので、全体像をつかんでから読みたい場合はそちらをお勧めする。

1.碑文の謎の答えは?
 EP7で示された通り。

2.【連鎖密室・六人殺し】の犯人と方法とは?
 犯人は紗音。
あらかじめ共犯にしておいた使用人たちに、狂言として死体を演じる事を頼み、結果的に本当に殺した。
源次、熊沢、郷田についてはこの理屈である。しかし、源次に関してはすべてを理解した上で納得している。
薔薇庭園でのワルギリアとベアトリーチェの対決は、熊沢が本当に殺される事に気がついたのかもしれない。

 金蔵については、EP4で示されたとおり、ゲーム開始時に死亡している。

 紗音と嘉音については、紗音と嘉音を操作している人物(ヤス。EP4までの情報では、紗音の本名の紗代)がこの二人の登場人物を以後のゲーム盤で使わないと宣言したため。
以下、ゲーム盤上にはベアトリーチェとしてのみ顕現出来る。
チェスというより将棋のようなニュアンスだが、紗音が死亡した後、検死を逃れ行動する様子は、紗音がベアトリーチェに成ると表現する事ができる。歩がと金に成るのに似ている。

 うみねこにおいて、信じていいとされる情報は、探偵戦人による目視(EP5の探偵の前に偽の手がかりを出せないという記述、EP1からEP4までの戦人は探偵だと言う記述による)と赤き真実による宣言。
ここで注目したいのは、目視は視覚情報であり、赤き真実は文字情報であるという点である。
そのため、戦人が目視した場合、どう見ても死んでいる場合は死亡していると取る事とする。
具体的には、目が見開いている、首が確実にしまっている、身体を弾丸に貫かれているなど。
赤き真実の場合は、一人の人物が複数の名前を持っている場合、その人物が今度死体として、もしくは発見されないが登場出来ないという論法が通る。

 つまり、赤字の紗音は死亡しているは、紗音はこの後の物語では駒として使われないが、実は生きていて、まだ客間に潜んでいるということである。
赤字の抜け方は「赤き真実では文字でしか語っていない。紗音には紗代という名前がある。紗音は死んだが紗代は生きている」と言った所。
 EP4で「複数の名前をもつ人物は存在しない」という復唱要求に答えられないことからも、これは伺える。
複数の名前を持っている人物はEP3までの時点だと紗音しかいない。内訳は使用人としての名前の「紗音」と、EP2で語られた本名の「紗代」である。疾患としての多重人格ではなく、赤き真実と複数の名前による叙述トリック、名称トリックである。

3.【薔薇庭園・楼座&真里亞殺し】の犯人と方法とは?
 犯人は絵羽。もともと共犯だったための殺人である。
方法は楼座はウィンチェスターライフルで射殺、その後柵に刺す。真里亞は絞殺。
秀吉が証言するアリバイは絵羽と共犯のため口裏合わせ。

4.【玄関ホール・留弗夫&霧江&秀吉殺し】の犯人と方法は?
 実際は食料を取りに行った訳ではなく、絵羽が楼座、真里亞を殺したのが絵羽であることに感づいた霧江が、
嘘の証言をした秀吉を共犯と仮定し話を聞くため。口論の末、戦闘に発展し、相打ちしてしまう。

※不採用案

 共犯システムで、今回は留弗夫・霧江夫妻を選んだと仮定した場合のロジックを考えたが、碑文の謎を絵羽が解いた前提で考えると不都合な点が多く、不採用とした。
 絵羽と留弗夫・霧江の両方が共犯ということでも良いが、双方に知られないように殺人を行うのはリスクが大きいため、こちらの観点からも不採用とする。

5.譲治がゲストハウスから屋敷へ行った方法は?
 譲治はベアトリーチェと会話し、紗音とひとときでも会話をかわす事を願う。鎧戸が開き、譲治とベアトリーチェが外に出る。鎧戸は内部からなら簡単に閉められる。音もない。

 このシーンで会話しているのは南條と譲治である。
ベアトリーチェの姿なのは、システム共犯者の擬人化。紗代の計画に気がついたため。
狂言だ、虚偽の検死をしてくれと頼まれていたのに、本当に死んでいた。このことが原因で、紗代の計画に気がつき、次に狙われるのは自分だということを考えたため、南條自身はなるべく孤立せずに行動しようとする。

 譲治に話したのは、婚約者である譲治なら説得出来ると思ったため。
そして、絵羽が殺人始めたことも気がついている。このまま続けていては、さらなる犠牲者が増える。
このことも説得の材料になっていたと思われる。南條が窓を開け、譲治を外へ出し、内部施錠した。

 譲治の立場から考えれば、これはまさに「死んでいたはずの紗音に会える」願ってもいない状況であり、文中の描写と一致する。

 第九の晩に魔女は蘇りの件より、第九の晩が完遂しないとベアトリーチェは復活出来ないかという議論が出た。
検証の結果、EP1では第一の晩の検死を逃れた後、紗音こと紗代は殺人をはじめとする行動を行っている事から、
それには縛られないとする。

※不採用案
 紗代が窓を開け、譲治を外へ出し、内部施錠した。その場合、彼女自身はそのまま部屋に潜んでいる。

6.【ゲストハウス・蔵臼&夏妃殺し】の犯人と方法とは?
 絵羽と南條。ロープで作中で示された通りに絞殺して、それぞれの場所に杭を打つ。

 南條は前述のとおり、紗代が狂言でなく本気で殺人事件を始めた事に気がついている。
そのため、絵羽に九羽鳥庵へ行き爆発をのがれ、生存をする提案をする。

 EP3のエピローグで六軒島の爆発事故から一人生き残った絵羽は九羽鳥庵で発見されたとされている。
それは、この時点で南條から九羽鳥庵に行けば爆発を逃れる事を聞いたから、とする。
絵羽の立場からすればこの時点でその話をされても眉唾であり、信頼に値する情報ととるかは疑問。
また、現状、絵羽しか殺人を行っていないので、共犯成立のためここで同時に殺人を犯す。

 以下、どうして南條が九羽鳥庵に行けば爆発事故を逃れることができたかを説明する。
EP3の九羽鳥庵のベアトリーチェは金蔵の愛人のベアトリーチェの娘であり、彼女は生まれてから一度もこの屋敷を出ていないと証言している。南條は金蔵の主治医であるが、金蔵とは親友であり、信頼関係を築いているという描写もあるので、南條は九羽鳥庵のベアトリーチェの主治医であった可能性も高く、九羽鳥庵について知っている可能性も高い。

 爆発事故は実際に起こり、六軒島の全ての物は吹き飛んでしまった。にも関わらず九羽鳥庵で発見されたということは、九羽鳥庵に爆発を逃れられる場所Xが存在したと推測出来る。

 EP7、「我らの告白」により、地下貴賓室と九羽鳥庵はつながっているという記述があった。
以上から総合して、絵羽は九羽鳥庵から地下貴賓室に行き、爆発を逃れたと推測する。
同時に、これは碑文の謎を解かなくても命と黄金の両方を手にしたと言える。


※不採用案
同時に殺すということにこだわらなければ、絵羽、南條単体でもロジック構成可能。

7.客間の扉に「07151129」を書いた人物と数字の意味は?

 書く事が出来るのは、紗代もしくは、霧江、留弗夫、秀吉のだれかである。動機になりそうなことを考えながら、さらに事態を絞って行く。

・紗代が絵羽にこの番号を伝えた?
 絵羽はこの文字や魔法陣を見た時は取り乱しているのにもかかわらず、この情報をメモするときは極めて冷静。
本ブログでは絵羽と紗音=紗代が共犯であるという説をとっているので、二人の間で連絡をとりあう可能性も充分にあり、不自然にならない。この案を採用する。

 TIPSにより、「07151129。黄金郷の扉を開く鍵」とある。
黄金郷が黄金であり、大金を得るための鍵、つまりナンバーキーや暗証番号であるとこの時点では推測出来る。

 EP7により、紗音=紗代=ベアトリーチェ換金した通帳の暗証番号
7月15日は戦人の誕生日。11月29日は紗代が碑文の謎を解いた日(ベアトリーチェの誕生日)であると判明した。

※不採用案

・譲治経由で伝えたかったけど、死んだため壁に書いた?
 可能性としては考えられるが、譲治の死について考察した結果、こちらは不採用とする。
譲治が共犯であった場合には充分考えられるといえる。

・書くだけなら、霧江、留弗夫、秀吉のだれかでも可能?
 紗代が彼らの誰かに書かせてから殺す、ということも出来そうではある。
ただ、共犯であり、あらかじめ伝えていないと難しいので、不採用とした。「つい、最近記された」ということなのでその観点からもこの3人は該当しない。
 霧江に関しては、赤字の霧江は何も書き残していない!があるので除外する。


8.【客間・譲治殺し】の犯人と方法とは?
 紗代が射殺。
紗音に会えると期待した譲治。彼女は当然、紗代として生きていて、これからの殺人や演出を行うために客室に待機している。
 譲治が様々な説得を試みるも、結局、紗代に殺されてしまう。殺害方法はウィンチェスターで射殺。
ただ、譲治はこの時点で犯行の計画の概要にもおおかた気がついているし、その動機にも感づいていると思われる。(黄金夢想曲のベアト・譲治ペアのシナリオにも、この部分は描かれる)

 これを紗代視点で見てみる。
部屋に待機する紗代は、譲治がやってくるのを確認し、中に入れる。
どんな話をしたのか、どんな説得をうけ、どのタイミングで殺したかということは想像する事しか出来ないが、
結論としては、劇中に示される人物の死亡した順番で心ので優先順位をつけたと言う事しか言えない。
彼女の中にあるであろう様々な意思のなかの優先順位の説明でもあると言える。


紗音として、譲治の愛を確認し、自身の愛した日々を思い出す
(紗音は譲治への愛の役割を持っている)

ベアトリーチェとして、戦人を愛する気持ちを捨てる
(ベアトリーチェは、戦人への恋心を構成要素に持っている)

魔女エヴァ・ベアトリーチェして、二人を殺す。
(エヴァ・ベアトリーチェは犯人の擬人化)
時間をまたいで、南條のくだりが終わったに、結果的に紗代が絵羽に殺されるという解釈もできる。

そしてベアトリーチェの心臓(爆弾)は残り、こちらはEP4で出題される事になる。


 煉獄の七姉妹はウィンチェスターで殺害後、杭を打つ。
シエスタ隊は発砲して、それで終わりと言う事だとここでは解釈する。
この時点では碑文の見立て殺人は全て終わっているので、本来なら殺人の必要はない。
それでもなぜ、紗代が殺人をするのかということだが、ここでは明確に○○だから、ということではなく、あくまで彼女の優先順位がそうであったとしたい。


※不採用案
 譲治の自殺。紗代の話がショックだったため。
絵羽、南條、朱志香については、戦人と一緒に居てアリバイがあるため不可能。
もしくは紗代が譲治をゲストハウス二階で殺して、そのまま客間に移動した。(こちらは本ブログでは前項の兼ね合いにより採用できない)

赤字譲治は死亡しているにより、死亡確定(ただし、目が見開いている、胸が赤く染まっているの状況説明により、仮死状態は否定出来ない)

9.【使用人室・南條殺し】の犯人と方法は?
 紗代が射殺した。
使用人室からでてくる南條を廊下から、あるいは近くに隠れて攻撃するだけ。

 魔女は碑文の謎を解くものが現れたら殺人を止めるというこのルールがここでも論点になる。
碑文の謎が解かれたにも関わらず、殺人が行われているという事は、どういうことなのか考えてみる。

・絵羽は碑文の謎を解いていない
 絵羽が碑文の謎を解いたという描写は、戦人が確認していないため、幻想描写の可能性がある。
ただ単に嘘という訳ではなく、絵羽は最後に生き残っており、「碑文の謎を解いたから自分一人だけ生き残った」と証言する可能性もあるし、この状況をみた第三者もそういう解釈をする可能性がある。

 本ブログではこの説を採用する。

 別方向から、南條という駒について考えてみたい。
南條が九羽鳥庵の位置を知ってる事、絵羽にその情報を伝えた事は前述の通りであり、紗代もこの情報を知っている可能性は高い。
つまり、紗代としては、南條をこのまま生かしておけば、爆発事故を逃れ、魔法説を否定する数々の証言をする可能性があるため、この場面で確実に殺しておきたい相手。

 紗代はその後カーテンに隠れ、絵羽に射殺される。
絵羽にとって、彼女は譲治を殺した相手であり、これからも殺人を続ける気が充分にあるとすれば、ここで殺しておくのは妥当。暗証番号も聞いたとあっては、ますます用事はない。
幻想描写のエヴァ・ベアトリーチェとベアトリーチェの対決と「あいつは心臓だけになっても生きている」のくだりは、紗代が絵羽に南條から聞いた爆弾について、解除方法を教えなかった事の示唆。

 その後は朱志香は失明したまま部屋にとどまり、戦人は朱志香と同じく絵羽を犯人だと言い出したため、彼女に殺されてしまう。


※不採用案

南條殺しについて

・紗代以外の人物が殺人を行っている
 赤字に抵触してしまうため不可能である。EP4で戦人が語っているように、死亡宣言の誤差などを使えば説明可能。

・紗音=紗代が絵羽が碑文の謎を解いた事を知らない
 第一の晩で使用人のほとんど死んでしまう。人の連絡などにより紗音=紗代が知る事になっているなら、共犯者の少ない状況では、そのこと自体を知る事が出来ないのではないか…と仮説を立てたが、使用人を最初に殺したのは紗音=紗代自身であり、そもそも計画が成り立たない。
 EP7の描写を見ても、碑文の謎を解いた人物がいたら、すぐに源次が下に降りて来た事からも、すぐにわかる方法がありそうである。

紗代のその後について

・絵羽に射殺されず、そのまま紗音として死んだふりを続けることも可能。
 譲治を殺したのは紗代であり、絵羽に恨みをもたれる事からもここでは不採用とした。


10.EP3のゲーム盤の真相は?
 今回の共犯者は絵羽・秀吉。
 絵羽は実際は碑文の謎を解いたと言っているが、実際には解いていない。しかし、爆発事故を逃れたため、絵羽がそう嘘をつく事は充分に考えられる。
 前半の少女時代の夢は、紗音からカネよりも当主の権利を共犯者の条件にしている事の伏線。

 留弗夫・霧江は共犯ではなく、霧江が親族会議で積極的に発言している事、EP1のときと違って留弗夫の会社の経営不振を知っている事は、カネが欲しいため、いつも以上に緊張感を持っており、違和感に気がつきやすく、行動に起こしやすい事の伏線。おそらくこれが、「必ず引っかかります。頭のいいヤツほど、むしろ」の内容であると推測。

 途中、紗音が狂言でなく本当に殺人事件を起こした南條と絵羽は生き残るために、紗音を裏切り共犯関係を結ぶ。
 譲治を殺したことも大きな要因となり、紗音を殺してしまう絵羽。続いて、自分を犯人と言い出した朱志香と戦人も口止めと九羽鳥庵に行った時の反乱要素排除のため、それぞれ失明、殺害する。

 EP7の描写を見る限り、碑文の謎を解いたらすぐ判るような仕組みがあると思われる。そして、今回は他のEPでも共犯となる使用人の駒の多くを最初に切ってしまう事からも、碑文の謎を解いたら真犯人一人でも判る仕組みがないと、計画として成り立たない。
「07151129」については不自然極まり無い状況であるが、絵羽がこの数字をメモしているため、ベアトリーチェ(紗代)がこの段階で口座番号を伝えたとする。

 碑文殺人の13人の生け贄から逃れ、最後まで生き残った共犯者であることで、EP2の楼座とEP3の絵羽は似たような状況だと言えるが、楼座は共犯者の使用人から必要な情報を聞けなかったことで生き残れず、絵羽は南條から爆発事故を逃れる案を聞けていたため生還できた。
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